施術家になった理由2
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    そして、順調にやってこれましたが、父が亡くなってから、私のなかで、ひとつの思いが生まれてきました。

    それは、思いあがりに聞こえるかもしれませんが、父を「越えたい」との思いです。

    これは、どの父息子(おやこ)にも共通の思いだと思います。

    男性の方はよく分かる感情だとおもいますが、父親は息子に対して「いつかは自分を越えて欲しい」と思い、息子は「父親を越えたい」と思うものだと思います。

    まして、同じ職業なら、です。

    しかし、超える相手は父ですが、師であり「天才」です。

    身体の見方、その見方のもととなる考え方(理論)や技術は父が独自で見出し考えだしたものです。

    考えてみれば、「萩施術所」の技術と理論の「創始者」でもあるのです。

    2代目としては、その理論と技術を受け継いだ上で、更に発展させなければ、初代を越えたことになりません。

    おこがましい言い方ですが、初代と同じくらいであっては、越えたことにはならないのです。


    それは、飲食店をはじめ芸事の世界でも同じことを言われます。

    先代を知るお客さんや御贔屓(ごひいき)さん、そして患者さん自身もそう感じるのです。

    それが技を受け継ぐものの宿命です。

    私にとって幸いしたことは、技術や技は一生が勉強だということです。

    終わりがないのです。ここまでいけば終わりではなく、また、その先が見えてくるのです。

    完成はないということです。引退したとき、または一生を終えたときが、ある意味終点です。

    私はまだ人生が続き、父は終点にいるので、私にはまだ時間があります。

    そして、私にとって、更に幸運なことがありました。

    父の治療院にいた頃に、更なる技術を自分自身で考案し、技として使いだしていました。


    posted by: 院長:萩原信治 | 当院について | 19:48 | - | - | - | - |